2023年のLPガス業界の動向・市場について
1． LPガス業界の時流変化
2023年からのLPガス業界の時流や市場規模についてですが、『2023年から』劇的に何かが変化する・大きく変わるということはないと予想されています。
LPガス業界において、大局的な時流の変化の方向性は既に決まっており、基本的には2022年まで起こっていたLPガス業界全体の時流が、継続・加速していく1年となります。
時流①LPガス需要/顧客数の減少
・LPガスの顧客数は年々減少傾向にある。
・顧客の高齢化や購買力の低下が加速している。
時流②都市ガス自由化による中堅企業の地方流出
・都市ガスの自由化が引き金となり、中堅企業が地方に顧客を求めて地方へ流出する動きが盛んである。
時流③他エネルギーとの競争激化
・都市ガスはもちろん、オール電化の浸透も重なり、LPガスへの値下げ圧力は強くなり、収益性が落ちていく可能性がある
2. これからのLPガス事業者が持つべき視点
前述した「LPガス需要/顧客数の減少」「都市ガスの自由化による中堅企業の地方流出」「他エネルギーとの競争激化」については、いずれも従来のLPガス業界の経営スタイルの前提自体を大きく揺るがしてしまうものばかりです。そういう意味では、これらの大きな変化に対応できなければ、中長期の安定経営は難しいでしょう。
こうした環境の見通しの中で、2023年において、LPガス事業者には『業績を伸ばし収益性を保つための』選択を迫られる可能性が高くなっていきます。
地域のお客様のためにガスを供給し、生活のサポートを丁寧に行い続ければ、経営が良化する、会社の存続の見通しが立つ…
こうしたシンプルな時代は終わり、今後はLPガス事業に依存した経営はより高度化し、経営領域についての改革・改善をどの程度できるかが問われるようになります。
今回のコラムをお読みいただいている皆様にも、上記の視点を持っていただけたらと思います。
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