【2023年~2024年の時流から読み解く】今、高単価(デザイン)リフォームに取り組むべき理由
今回のテーマは「【2023年~2024年の時流から読み解く】今、高単価(デザイン)リフォームに取り組むべき理由」です。
それではご覧ください。
2023年のリフォーム業界動向
2023年の売上高上位10社の業績は、軒並み昨対比でプラスという結果でした。(リフォーム産業新聞2023年9月25日発行1570号)一方、リフォーム会社の倒産件数が過去最悪のペースというニュースもありました。(株式会社東京商工リサーチ2023年12月4日)つまり2023年は上位の会社では業績好調、シェアや認知度の低い会社は苦戦したという明暗の分かれる1年だったということができます。
この現象は、ライフサイクル理論で考えた際の「衰退期(展開期)」の特徴がよく表れています。ライフサイクルは導入期→成長期→成熟期→衰退期→安定期と進んで行きます。この中の衰退期の特徴の一つに「一番店に人が集まり、業界内で淘汰が始まる」というものがあり、まさに2023年の状況そのものだったと見ることができます。
また新築業界では集客に苦戦している会社が多く、リフォームやリノベーションに本格参入する企業が増加した1年でした。それらのことから、業界内外での競争の激化、物価(原価)高騰、生産性向上への圧力と、2023年は様々な変化とその対応が求められる苦しい1年だったと言う事ができます。
2024年のリフォーム集客方針
苦しい1年だった2023年から年が変わり2024年になった今年はどのような取り組みが必要になるでしょうか。このコラムで提言したいことは大きく3つあります。1つ目が緻密なマーケティング、2つ目に補助金活用、最後にデザイン提案・提案力の強化です。
まず1つ目の緻密なマーケティングについてです。マーケティングの緻密さは、チラシ(アナログ)、店舗(リアル)、WEB(デジタル)の全て必要ですが、特にデジタルにおける緻密さをより高めていく必要があります。具体的に緻密さを高めるとは、ホームページの更新頻度を上げる、広告運用の分析と修正のPDCAを回す感覚を短くすることを指しています。(例:1ヶ月に一度の分析と修正を、隔週に一度にするなど)
次に2つ目の補助金活用。2024年も前年に引き続き多額の補助金が出ます。お客様の注目度も高いので、集客のフックや営業でのプラス提案で単価UPに活用していきましょう。
そして最後にデザイン提案・提案力の強化について。なぜ今、これに取り組むべきかというと差別化のため、そして時流適応するためです。
2023年の業界内外での競争の激化、物価(原価)高騰、生産性向上への圧力という状況は2024年も続くと考えられます。このような状況の中で集客・受注していくためには差別化が必要です。水廻り交換の提案で差別化するのは難しく価格競争になりがちですが、そこにデザインを付加することで他社との差別化、価格競争からの脱却が図れます。そのことからデザイン提案に、今、取り組むべきと言う事ができます。
デザイン提案は時流適応の視点から見ても取り組むべきと言えます。
ライフサイクルで考えるとリフォーム業界より新築業界の方が1歩~2歩先に進んでいます。その新築業界では衰退期に入ってから定額制デザイン住宅専門店というのが登場しました。そして現在では、ローコスト住宅でも分譲住宅でもある程度デザイン性のある住宅でないと売れないという状況になっています。
1歩程度進んでいる新築業界で起こったことは5年程度遅れてリフォーム業界でも起きてきます。そのことからデザイン提案力を上げることに今から取り組むべきなのです。
以上、「【2023年~2024年の時流から読み解く】今、高単価(デザイン)リフォームに取り組むべき理由」についてお伝えしました。
皆様の日々の経営判断の参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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