「自己開示」こそコミュニケーションの前提

皆様こんにちは。船井総合研究所の井手と申します。

ビジネスにおいて「コミュニケーション」が重要なのは、言うまでもありません。

そして、コミュニケーションの質を高めるために欠かせないのが、「自己開示」です。

なぜなら、誰しも、何者かわからない相手とは、深いコミュニケーションはとりづらいからです。

ところが、リフォーム営業において、新規のお客様に、充分な自己開示(会社紹介・自己紹介)をしないまま、商談を進める人がいます。

こちらはお客様のことを根掘り葉掘りヒアリングするのに、自分は自己開示しないなんてありえない、と言えば言い過ぎでしょうか。

というより、これではお客様も、深いところまでは話してくれないでしょう。

つまり、自己開示はヒアリング力に直結するということです。

ですから、「これからお客様にいろいろお尋ねしますので、その前に、私も自己紹介させてください」とするべきなのです。

社内でも、同じことがいえます。

新人が入社する際、会社は、履歴書・職務経歴書や適性検査、面接内容などを通じて、当人に関するたくさんの情報を得ています。

それなのに、入社した後、上司や先輩は自己開示してくれないとしたら、それは不公平ではないでしょうか。

もちろん、話したくないことまで話せとは言いません。しかし、部下や後輩に対して自分の生い立ちや軌跡、趣味嗜好などを話し、自分という人間を理解してもらうのは、大事なことだと思います。

それでこそ、部下・後輩も自分に信頼を置き、本音で話してくれるというものです。

そう考えると、自己開示はコミュニケーションの「前提」であるとさえいえるのではないでしょうか。