【建材会社×新規事業】建材会社が狙っていくべきリフォーム市場とは?
今回のコラムは『建材会社が参入していくべきリフォーム市場』についてお伝えします。
1.はじめに
突然ですが、現在建材商材を取り扱っている経営者様の中で次のようなお悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
◆ウッドショックの影響で、建材売上の減少に危機感を感じている
◆現在取り扱っている建材商材を一般向けに販売したい
◆現在取り組んでいるBtoC事業を収益化したい
◆ウッドショックのような外的要因に売上が左右されない新規事業を作りたい etc
全国の日々全国の建材会社様・建材商材を取り扱っている会社様とお打合せをする中で、このようなお話を耳にすることが年々増えてきております。
特に今年起こったウッドショックがきっかけとなり、既存事業による経営に不安や課題を感じ始めた経営者様は相当数いらっしゃるのではないかと思います。そこで、全3回にわたり「建材会社が取り組むべき新規事業」についてコラムをお届けしていきます。
今回のテーマは『業界・市場分析』。
建材業界・リフォーム業界の現状を詳しく分析したうえで、建材会社様が参入しやすい
”狙っていくべき”市場をお伝えできればと思います。
ぜひ最後までご覧いただき、明日からの経営に役立てていただければ幸いです!
2.ウッドショックだけでは終わらない?建材業界の未来は・・・
2021年現在、新築の着工棟数は刻一刻と減少の一途をたどっています。
この流れは今後も続くと見込まれており、政府の統計資料を基にした弊社の予測では、2030年には約63万戸まで減少すると見込んでいます。
着工棟数の減少が嘆かれている2021年度時点でも約80万戸前後ですので、約63万戸というのがどれほど少ない数字であるか理解していただけると思います。
着工棟数減少の要因としては、これまで続いていた不景気の流れに加え、新型コロナウイルスによる日本経済の落ち込みが考えられます。日本経済が落ち込んでしまうと消費自体の縮小も引き起こされ、結果として住宅着工にも影響が及んでいくため、住宅業界にとって厳しい時代が今後も続いていくと推測できます。
このコラムをお読みいただいている方の多くは、新築やBtoBメインで事業展開されている企業様かと思います。上記のデータをご覧いただくと、自社の売上が今後徐々に減少していくことは想像に難くないのではないでしょうか。
3.専門店が勝つ!リフォーム業界の現在地
では2021年現在、建材会社様に新規参入をおすすめするリフォーム業界の状況はどうなのでしょうか。
船井総合研究所では、業界動向を分析する際には『ライフサイクル理論』という指標を用いております。
『ライフサイクル理論』とは、人間が生まれて最期を迎えるまでの一連の流れがあるように、どんな業界にも、マーケットにも、商品にも同じようにサイクルがあるということです。
まずはこちらの図をご覧ください。
図にあるように、市場のライフサイクルには①導入期②成長期③成熟期④衰退期⑤安定期があるといわれており、現在のリフォーム業界は『成熟期』と『衰退期』の境目にあると分析しております。
ライフサイクルのステージ毎にマーケティング手法は変化していきます。成長期には成長期のマーケティングがあり、成熟期には成熟期のマーケティングがあります。それでは『成熟期』と『衰退期』においてはどのような手法で戦っていけばよいのでしょうか?
結論を申し上げますと、この段階で中小企業が取るべき戦術は【専門店化】です。
成熟期以前の『導入期』『成長期』といった拡大期の場合は、需要に供給が追い付いておらず、顧客から見れば情報が不足している状態であるため、何でもやっている総合店を展開する事が売上を伸ばすポイントでした。
一方、『成熟期』『安定期』の縮小期では、大手資本の参入でコマーシャルが大々的に行われるといった状況になります。これにより顧客に対してリフォームに関する情報が十分に供給されるため、拡大期に比べてお客様がリフォーム会社をより吟味するようになります。この状態でお客様に選ばれるためには【自分たちが何に強いお店なのか】を明確にする必要があります。
窓・サッシリフォーム専門店ビジネスモデルはこのような状況を背景に誕生しました。
『成熟したリフォーム市場で勝つためのビジネスモデル』といっても過言ではないでしょう。
4.建材会社の希望!窓・サッシ専門店が狙う『勝てる市場』
日々全国のリフォーム会社様とお話をする中で、ある箇所のリフォームの需要が高まっていることがわかってきました。
それが『窓・サッシ』です。
リフォームと聞くと、リノベーションなどの大規模なものやトイレ・キッチン・お風呂などの水回りが思い浮かぶのではないでしょうか?実は『窓・サッシリフォーム』に関しても消費者ニーズが水廻りリフォームと同様に高まっていることがわかってきたのです。
近年の水回りリフォーム市場は、大手資本も本格参入してくるなど消費者ニーズと事業者数がある程度一致しているのが現状です。こういった市場であると競合も多く、ノウハウの少ない他業種からの新規参入はハードルが高いのが事実です。
その一方で「窓・サッシリフォーム」に関しては、専門的に取り組まれている事業者は多くありません。つまり、『競合が少ないが市場のニーズはある』状態であり、いうなれば新規参入でも勝ちやすい市場となっています。窓・サッシ市場は、リフォームのノウハウが少ない建材会社様が新規参入するにはうってつけの市場といえるのです。
5.おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は『建材業界のこれから』『リフォーム業界の現状』『窓・サッシ専門店が狙う市場』についてお話させていただきました。
今回のコラムを読んでこちらのビジネスモデルにご興味が出てきた方向けに、より詳しく解説をした資料もご用意しております!ぜひご一読ください!
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『窓・サッシ専門店~取扱説明書~』
最後まで読んでいただきありがとうございました。
全国の建材会社様・建材商材を取り扱っている会社様にとって、今回のコラムが少しでも価値のある情報となっておりましたら幸いです。