ご質問の多い「公共積算」について解説します
最近では、民間工事だけを行っていた会社様も入札参加資格を取得し、公共工事に参入するケースが増えてきています。
その中で特にご質問を多くいただくのが「積算のやり方」についてです。
今回は、公共工事積算の基本的な流れと、特に重要な「直接工事費の算出」について解説します。
積算の基本的な流れ
1.仕様書の確認
発注者から提示される図面・仕様書を確認します。数量については設計図書に記載されていることがほとんどです。
2.直接工事費の算出
材料費・労務費・機械経費を積み上げて算出します。
⇒これが積算の中で最も重要な部分です。
3.共通仮設費・現場管理費・一般管理費の算出
共通仮設費:現場事務所、水道光熱費、安全費用など
現場管理費:監督員人件費や現場経費
一般管理費:本社経費や営業費用
これらを加算して「工事原価」をまとめます。
4.入札価格の決定
工事原価に基づき、会社の戦略や利益を考慮して最終的な入札価格を決定します。
この際には「最低制限価格」の確認もあわせて行う必要があります。
特に重要な「直接工事費」について
直接工事費とは、実際に工事を行うために必要となる費用であり、積算の土台となる部分です。
材料費:塗料やコンクリートなど資材にかかる費用
労務費:公共工事設計労務単価 × 歩掛りで算出
機械経費:建設機械損料表をもとに稼働時間から算出
この直接工事費を正確に算出することが、入札での適正な価格提示につながります。
公共工事の受注戦略をどのように組み立てるかがカギ
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/130050
公共工事の積算は、
仕様書確認 → 2. 直接工事費算出 → 3. 各種管理費算出 → 4. 入札価格決定
という流れで進めます。
特に「直接工事費」をいかに精緻に計算できるかが、競争力ある入札価格を決めるカギとなります。
定期的に開催しているセミナーでは実際の「積算事例」や「労務単価・市場単価表の活用方法」など、さらに踏み込んだ内容も取り上げていきます。
是非、ご参加してみてください。