成長し続けるリフォーム会社の秘密は評価賃金制度にあった?!
今週の業績UPのポイントは「成長し続けるリフォーム会社は
評価賃金制度の仕組みをうまく活用している」です。
こんにちは。船井総合研究所の仲本大介です。
今週も最新メルマガをお送りします。それではご覧ください。
上手に成長し続ける評価制度を作るためには、
5つのポイントが重要です。
それでは、下記にて5つのポイントを説明させていただきます。
01
経営理念と目指すビジョン、経営戦略を明確にする
「会社として目指す姿を明文化する」
評価賃金制度を導入・改定する際に、「いったん形だけでも・・・」
「とりあえず・・・」とおっしゃる経営者様は少なくありません。
評価賃金制度の導入・改定の目的や理由をどう位置付けるのか。
会社(経営者)と社員が共通の理念やビジョンに向かって
成長していくための導入・改定であり、
社員が輝ける場作りのための導入・改定であるのに、
そもそもの理念やビジョン、経営戦略が描かれていない中で
導入してしまうと、軸のない制度となってしまい定着化せず、
会社としても弱体化してしまいます。
「自分たちの給与を下げられてしまうのか」
「会社の経営は苦しいのか」「がちがちに管理されてしまうんじゃないか」
といった気持ちが社員に芽生えてしまいがちです。
だからこそ、経営者が決定した経営理念、ミッション、ビジョンを
社員と共に作り上げ、社内に浸透させることが非常に大事になります。
02
未来に向けた目標設定と評価基準の設計を行う
「社員の役割・ミッション、KPIの設定」
全社員が向かっていける目標設定と目標に合わせた評価基準が
設計されているかどうかは、導入をスムーズに進めていく上で
大事なポイントになります。
3年後、5年後、10年後から見たこれからの1年間、未来に向かう
ための指標が描かれているかどうかで、成長のスピードは変わります。
会社として「○○まで成長してほしい」「○○の役割を担ってほしい」
「今期は○○の成果を出し、○○な行動を実践してほしい」など
明確な指標を提示してあげることです。
各社員別に、役職・役割・給与の目標を一緒に考えてあげる
企業風土を作り、評価制度の中で反映させることができれば、
社員自らが成長していける「自律型人財」を育成していくことができます。
この風土ができれば、新入社員が新たに入社しても、自分自身の
キャリアステップや将来ビジョンを描くことができるのです。
他社と比較しても、うちの会社には長く働いても自身の成長
ステージがあるのだと理解し、優秀な社員が定着してくれます。
03
役割責任以上の成果に対して手当を支給
「インセンティブの土台は長続きしない」
余裕があれば払う・・・気持ちだけでは人はついてきません。
役割責任以上の成果に対して支給します。
また新たな取組みを実施する場合の初期の動機付けとしても支給します。
「今だけ」「お金だけ」といった考えを排除し、会社として目指す
方向への行動に対して評価をする仕組みを作ります。
04
会社が求める働き方(評価)の基準を明確化する
「定性(行動)評価と業績(数値)評価の明示」
若手社員が不安に思う部分として、どのような考え方でどのような
行動をとれば業績が上がり、そして評価が上がり、
給与が上がるかを評価シートにおいて明示することが必須です。
そうすれば、自分が役割責任の中で、どのような考え方やスキルを
身につける必要があるのか、給与が上がるのかをイメージできます。
将来どの程度の給料になるかのイメージができれば、
会社に対する信頼度アップ、優秀な社員の定着につながるのです。
05
考課者を育成し、新たな考課者をつくる
「幹部社員に決定権を委譲する」
幹部社員のマネジメント能力が頼りない場合「危機感の欠如」が
最大の原因です。今の働き方に甘んじているか、部下を育てる気が
ないかのどちらかでしょう。だからこそ、社長が決めていた部下の
給与を、幹部社員に決定権を委譲して教育・訓練します。
会社としては、求める人物像をしっかりと評価シートに組み込んで
おくことが重要です。
そして、決定した給与の説明やフィードバックも幹部社員に任せる
ことで、幹部社員のマネジメント能力はアップします。
社員が納得してこの評価制度に取り組んでいくことが重要です。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
皆様にとって、何か一つでも新しい気づきがあれば幸いです。
業績の良い企業と悪い企業の差は、人と体制づくりの差です。
「社長が経営に集中すること」、
「社員が活き活きと働く環境であること」が重要です。
「会社としての働き方改革」から、次は従業員への
「報い方改革」と「企業の売上改革」というステージに早く
移って頂きたいと思います。
そのために評価制度は必要不可欠だと思います。
以上、『成長し続けるリフォーム会社は評価賃金制度の仕組みを
うまく活用している』についてお伝えしました。
来週木曜日もお楽しみに!