リフォーム業界におけるタブレットの有効活用法

こんにちは。船井総合研究所の生田目です。 今週も最新コラムをお送りします。 それではご覧ください。

2021年の滑り出し、皆さまいかがでしょうか。 もう既に初売りイベントを実施したという企業様もいらっしゃることかと思います。

昨年はコロナの影響でいろいろな変革を求められました。 なかでも大きかったのはデジタル化の波ではないでしょうか。 ZOOM等を使ったTVミーティングの普及やLINEやInstagram等のSNSの強化やYouTube CHの開設などなど。

そんな環境の中、強くおススメしたいのがタブレットの有効活用です! 以下の2つの有効活用について詳しくお伝え致します。

  1. 営業効率化
  2. マネジメント効率化

01

営業効率化

①営業ツールのデジタル化
会社案内、アプローチブック、
商品パックツール、メーカーカタログ等
これまで紙ベースで使用していたものを、すべてクラウド活用することでデジタル化できます。

会社案内やアプローチブックは単に画像だけでなく動画コンテンツを盛り込むことも可能です。
商品パックツールについても画像だけでなくアプリを活用することでお客様の目の前で商品を選び、オプションを追加すると合計金額が提示されるデータが必要なお客様にはクラウドを使って共有。

見積書も印刷せずにタブレットで提示。
さらに契約書も電子契約のサービスを使用し、印刷することなくタブレット上で完結。
これは保険業界等ではすでに当然のようです。

受注後は施工管理アプリケーションによって工程表を作成し、オンラインで受発注、現場の進捗は写真の投稿により管理し、工種ごとの施工チェックから完工チェック。

このようにお客様との初回商談から契約、完工まですべての工程をタブレットにて完結することが可能です。
商談時においてはお客様へのインパクトが大きくなりますし、施工管理においては受発注で使っていた手間と時間、現場へ足を運ぶ回数、時間の短縮など大きく効率化が図れます。

②リアル面談での商談からリモート商談へ
リフォームは現場調査が必須であるためお客様のお宅へ訪問するという固定概念がありました。
これまで当たり前であった状況が大きく変わる時期です。
もちろん、最終的に現場調査は必要となってきますが、初回商談や見積提出、追客フォロー等の場面においてはオンラインでのリモート商談も今後は普及が加速します。

タブレットを使うことでどこにいても商談が可能になります。
例えば施工中の現場に居ながらタブレットで商談、移動中、車を停めてタブレットで商談、会社に戻るという時間的ロスを排除することができます。

もちろん商談しながらお客様にリフォーム箇所を動画で見せて頂くなども可能となるので、タブレットを使ってのオンライン簡易現調も可能となってきます。
また、SR商談についてもタブレットが活躍します。

これまではご来店頂いて、展示商品をご覧頂いていましたが、オンライン商談によってお客様はご自宅に居ながらにして、SR担当者はSR内でタブレットを持ち歩きながら、動画でご希望の商品を見せながら商談することが可能です。

これは小売りで既に先行しているライブコマースと同じような効果が期待されます。

もちろん、このリモート商談時にも画面共有によって、前述の会社案内、アプローチブックや商品パック等をお客様に提示することが可能です。

タブレットを最大限に活用することによりディスタンスを意識した営業活動が可能となるのです。

02

マネジメント効率化

マネジメント面においてはリアルタイムのKPI把握、タブレット活用によりこの効果が大きく現れます。

常に決算書を持ち歩いている・・・
業績の良い経営者様に共通して見られる傾向です。
これは数字を見ることで常に数字を意識できるからです。
もちろん、決算や月次の試算表だけではなく日時、週次、月次の売上やKPIについても把握が必要です。

この場面でもタブレットが活躍します。
クラウド系の会計アプリを導入することで単に数字の羅列ではなく見やすいビジュアルで様々な切り口で経営状況を見る事ができますし、経理担当者に「これこれの資料を出してくれ」との指示を出すという必要性が無くなるということです。

営業管理もクラウド系のアプリを使うことにより、例えば日次の反響状況や週次の受注状況、月次の受注と完工の状況などすべてを把握できます。
タブレットを使うことによりこれも時と場所を選ばずにリアルタイムでKPIの状況把握ができるようになります。

営業会議の直前にエクセルに必要事項を入力、必要部数を印刷して持ち寄る、このような状況がタブレットとクラウドを活用することで一変することになります。

労務面でもクラウド系の勤怠管理アプリを導入することで出社、退社のタイムカードはどこにいても可能になります。
現場へ直行する営業担当者は現場に到着した時点で出社、直帰する社員は現場を離れるタイミングで退社、これまで懸念であった直行直帰の管理が簡便になります。

出退勤の管理はもちろん、勤務時間、残業時間の管理、給与アプリと紐づけることで残業代を含めた給与計算、これらのことが可能となります。

最後に

DX(デジタルトランスフォーメーション)は単にデジタル化することではなく業態・業容の変革です。

今回、お伝えした内容はこれまでにも聞いたことがあるというお声も多いでしょう。
しかしながら、このリフォーム業界において徹底して活用できているという会社様が少ないのも事実です。

タブレットとクラウドをうまく活用することでこれまでのリフォーム業界の常識を打ち破り、新しいカタチのリフォーム業界を推進して頂きたいと思います。

以上、「リフォーム業界におけるタブレットの有効活用法」についてお伝えしました。
来週木曜日もお楽しみに!

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